東京都内のイベント製作会社で働きながら、地域の生涯学習の一環として開かれている「読み聞かせの会」に参加しています。好きな本を選んで感情を込めて読んで聞かせるのが目的のサークル活動です。読み聞かせの対象は、地域の保育園や幼稚園、小学校などに出向いて聞いてもらうのが主ですが、高齢者や入院生活を送っている方々に聞いて頂くこともあります。読み聞かせの当日は上手く読むことができるか不安ですが「ありがとう」の言葉にこちらが感動することが屡々です。
読み聞かせの会の練習は週に1度、図書館に集まって行っています。会員の年齢層は様々ですが、同じ目的を持った仲間という意識が強く年齢を超えて切磋琢磨しています。それはまるで学生時代のクラブ活動のようで、協力をしなければ上手くいかない群読の練習の時は助言や注意が嵐のように飛び交っています。季節の変わり目などは体調を崩して休まれる方が多くなりますが、そんな時はテープに朗読を吹き込んでお見舞い代わりにポストに入れて置いたりもしています。学生時代を離れても地域でこんな活動ができるとは思っていなかったので、これからもこの活動を大切にしていきたいと思っています。