東京のイベント企画会社で働いていた時に東日本大震災を受けて、我が地域でも防災に対する関心が高まりました。
基本的に、私たちが住んでいる地域は災害が少なかったこともあり、それまでは私を含めてほとんどの人が防災への関心は低かったのですが、やはりあの震災のインパクトはそれだけ強烈だったということなのでしょう。
そのような背景もあり、元防災科学技術研究所の職員で、その後、地域の防災への啓発のためにコミュニティラジオを起ち上げたという経歴の講師を招いて、講演会を開催することになりました。私も、非常にタイムリーな企画だと思い参加しました。
その講師は、さすが公的な機関を退職し自分で会社を起ち上げた方だけあって、やる気とバイタリティーにあふれる魅力的な人物でした。
テーマの1つである「自助」「共助」「公助」という概念についての説明では、目からウロコが落ちました。ニュースなどで、何でもかんでも役所や消防署などに要望をつきつけている様子を目にしてきました。でも、まずは自分で出来ることをやり、次の段階で地域のコミュニティの手を借り、そして、最後に行政の力を借りるというプロセスが本来の在り方だということを学べ、とても有意義な時間となりました。